ステウンスの崖壁は、デンマークのシェラン島東岸に約15km続く白い海岸の崖で、恐竜を含む多くの生物が絶滅した白亜紀末の隕石衝突の灰が地層として残る、地球の歴史を示す自然遺産です。南の港町から海沿いのハイキングコースを歩いて朝日が昇るころに崖へ着き、灯台と崖沿いの道を巡った記録を、動画・写真・解説付きでまとめています。
朝日と白い崖
ちょうど朝日が昇るタイミングで着きました。文化遺産の割合が圧倒的に多い世界遺産の中で、旅で初めて訪れた自然遺産単体の場所です。登録基準(viii)は、地球の歴史の主要な段階を示す地質学的な証拠の基準で、この崖には隕石の衝突で舞い上がった土や灰が積もった跡が残っています。
隕石は今のメキシコのユカタン半島付近に衝突し、そのとき舞った灰がデンマークにも積もりました。崖は真っ白なチョーク層で、ミルフィーユのような地層が続きます。無料の望遠鏡でも崖を見られますが、遠くて地層まではよく見えず、詳しく見るなら博物館が確実です。
地層が示す大量絶滅
崖の近くには地層の説明があり、一番上が海の生物の殻や骨が積もった石灰岩、真ん中の茶色い層が隕石衝突の灰が積もった薄い粘土層「フィッシュクレイ」、その下が細かな海のプランクトンが積もった白亜(チョーク)です。白亜紀の英語「Cretaceous」は、ラテン語でチョークを意味する言葉が由来です。
地球の時代区分は主に大量絶滅のタイミングで分けられていて、ここに残るのは過去5回の大量絶滅のうち最も新しいものです。恐竜だけでなく、生物のおよそ50%がこのときに絶滅しました。説明板には、同じころインドで巨大な火山活動があり、そこに隕石の衝突が重なったことも書かれています。
崖の上には古い教会とステウンス灯台があり、教会の建材には崖の石灰岩が使われています。周辺には石灰岩を切り出した跡や、冷戦時代に使われた施設も残っています。
世界遺産データ:ステウンスの崖壁
ステウンスの崖壁は2014年に世界遺産に登録されました。化石を豊富に含む長さ15kmの海岸の崖で、白亜紀末にメキシコのユカタン半島沖の海底に衝突したチクシュルーブ隕石の証拠を示しています[1]。
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- (viii)地球の歴史の主要な段階を示す見本
この衝突は恐竜の時代を終わらせ、地球上の生物の50%以上を絶滅させたと考えられていて、地球の歴史で最も新しい大量絶滅です。衝突でできた灰の雲の記録を見られる数百の地点のうち、最も重要で行きやすい場所とされています。
アルバレス親子らが小惑星による絶滅の理論を築いた3つの地点のうち、最も重要で行きやすい場所でもあります。崖の化石は、衝突前の生態系、絶滅を生き延びた生物、その後の回復と多様化の3つの段階を記録しています。