ガイランゲルフィヨルドは、ノルウェー南西部にある世界有数の長さと深さを持つフィヨルドで、ネーロイフィヨルドとともに「ノルウェー西部のフィヨルド」として登録された、フィヨルド地形の典型とされる自然遺産です。5月に国内線とバス、フェリーを乗り継いでガイランゲルに入り、展望台と滝の裏まで登山道を歩いた記録を、動画・写真・解説付きでまとめています。
フェリーで入るガイランゲルフィヨルド
ヘレシルトから最後のフェリーに乗ってガイランゲルフィヨルドに入りました。気温は2度ほどと寒いものの、運よく晴れました。暖かい海流がフィヨルドの山にぶつかって雲ができやすく、雨の多い土地です。自然遺産は行くのが大変な場所ばかりですが、ここはインフラが整っていて、一般の観光客でも行けるルートがあります。
フィヨルドはノルウェー語で「内陸部へ深く入り込んだ湾」を意味します。ノルウェーにはフィヨルドがたくさんありますが、世界遺産に登録されているのは、ガイランゲルフィヨルドと、ソグネフィヨルドの奥の一部にあたるネーロイフィヨルドの2か所だけです。景色を一番よく見られたのはフェリーからでした。
展望台と5大フィヨルド
ガイランゲルの村からフィヨルドセンターの方へ登り、展望台を目指してハイキングしました。道には案内板があり、人がよく通るからか整備されていて歩きやすいものの、地図アプリには歩道が出ないので案内板に従って進みます。ジグザグの道を登り切ると、ガイランゲルフィヨルドを見下ろせます。
ノルウェーには5大フィヨルドと呼ばれる人気のフィヨルドがあり、北からガイランゲル、ノール、ソグネ、ハダンゲル、リーセと並びます。ソグネフィヨルドはベルゲンからフェリーで観光しやすく、リーセフィヨルドは崖のスポットで知られています。
滝の裏まで続く登山道
展望台からさらに登り、最後は滝のポイントへ向かいました。途中で雪のようなみぞれが降るほど天気が変わりやすく、すれ違ったのは数組だけの静かな道です。登山道の先は滝の裏まで入ることができ、自然の滝の裏に入ったのは初めてでした。これまで訪れた世界遺産の中でも、カッパドキアやアマルフィ海岸、メテオラより多く登った場所です。
フィヨルドごとに集落があり、船着き場を作りやすいことから、古くはバイキングの時代から人が暮らしてきたそうです。
世界遺産データ:ノルウェー西部のフィヨルド
ノルウェー西部のフィヨルド、ガイランゲルフィヨルドとネーロイフィヨルドは2005年に世界遺産に登録されました。2つのフィヨルドは120km離れていて、南のスタヴァンゲルから北東のオンダルスネスまで500km続くフィヨルド地形の一部です[1]。
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- (vii)類まれな自然現象や、自然美・美的な重要性
- (viii)地球の歴史の主要な段階を示す見本
フィヨルドはノルウェー語に由来する言葉で、氷河に削られた谷が海に沈んでできた、高い崖に挟まれた細長く深い入り江を指します。2つのフィヨルドは世界でも有数の長さと深さを持ち、幅は250mから2.5km、結晶質の岩壁はノルウェー海から最大1,400mの高さにそびえ、海面下500mまで続きます。
数値の表
| 北端からの距離(km) | 標高(m・海は負) |
|---|---|
| 0.00 | 1,040 |
| 0.50 | 1,339 |
| 1.00 | 1,344 |
| 1.50 | 1,298 |
| 2.00 | 1,261 |
| 2.50 | 1,169 |
| 3.00 | 1,145 |
| 3.50 | 270 |
| 4.00 | -118 |
| 4.50 | -123 |
| 5.00 | 263 |
| 5.50 | 621 |
| 6.00 | 1,012 |
| 6.50 | 1,286 |
| 7.00 | 1,326 |
| 7.50 | 1,385 |
切り立った岩壁には数多くの滝が流れ、森、氷河湖、氷河、山々へと続く景観は、地球上で最も景観の優れたフィヨルドの一つとされています。ノルウェー西海岸の約200のフィヨルドのうち、水力発電のダムなど人の活動の影響が最も少ないのがこの2つです。
参考文献
- [1] UNESCO World Heritage Centre「West Norwegian Fjords – Geirangerfjord and Nærøyfjord」
- [2] Kartverket「ノルウェーの陸の標高(Digital terrengmodell・CC BY 4.0・Terrain Tiles 経由)」
- [3] EMODnet Bathymetry Consortium「EMODnet Digital Bathymetry (DTM 2024)(CC BY 4.0・航海には使用不可)」
- [4] Copernicus「Sentinel-2 L2A(2025年8月25日撮影・Contains modified Copernicus Sentinel data 2025)」
- [5] UNESCO World Heritage Centre「The Criteria for Selection」