世界遺産図鑑/ノルウェー/ノルウェー西部のフィヨルド、ガイランゲルフィヨルドとネーロイフィヨルド
World Heritage

🇳🇴ノルウェー西部のフィヨルド、ガイランゲルフィヨルドとネーロイフィヨルド

West Norwegian Fjords – Geirangerfjord and Nærøyfjord
自然遺産 2005年登録 (vii)(viii) ノルウェー

ガイランゲルフィヨルドは、ノルウェー南西部にある世界有数の長さと深さを持つフィヨルドで、ネーロイフィヨルドとともに「ノルウェー西部のフィヨルド」として登録された、フィヨルド地形の典型とされる自然遺産です。5月に国内線とバス、フェリーを乗り継いでガイランゲルに入り、展望台と滝の裏まで登山道を歩いた記録を、動画・写真・解説付きでまとめています。

ノルウェー西部のフィヨルド、ガイランゲルフィヨルドとネーロイフィヨルド
West Norwegian Fjords – Geirangerfjord and Nærøyfjord
YouTubeで見る →

フェリーで入るガイランゲルフィヨルド

フェリーから見たガイランゲルフィヨルド(ノルウェー・本人撮影)
フェリーから見たガイランゲルフィヨルド

ヘレシルトから最後のフェリーに乗ってガイランゲルフィヨルドに入りました。気温は2度ほどと寒いものの、運よく晴れました。暖かい海流がフィヨルドの山にぶつかって雲ができやすく、雨の多い土地です。自然遺産は行くのが大変な場所ばかりですが、ここはインフラが整っていて、一般の観光客でも行けるルートがあります。

フィヨルドはノルウェー語で「内陸部へ深く入り込んだ湾」を意味します。ノルウェーにはフィヨルドがたくさんありますが、世界遺産に登録されているのは、ガイランゲルフィヨルドと、ソグネフィヨルドの奥の一部にあたるネーロイフィヨルドの2か所だけです。景色を一番よく見られたのはフェリーからでした。

展望台と5大フィヨルド

山の上から見下ろしたガイランゲルフィヨルド(本人撮影)
山の上から見たガイランゲルフィヨルド

ガイランゲルの村からフィヨルドセンターの方へ登り、展望台を目指してハイキングしました。道には案内板があり、人がよく通るからか整備されていて歩きやすいものの、地図アプリには歩道が出ないので案内板に従って進みます。ジグザグの道を登り切ると、ガイランゲルフィヨルドを見下ろせます。

ノルウェーには5大フィヨルドと呼ばれる人気のフィヨルドがあり、北からガイランゲル、ノール、ソグネ、ハダンゲル、リーセと並びます。ソグネフィヨルドはベルゲンからフェリーで観光しやすく、リーセフィヨルドは崖のスポットで知られています。

滝の裏まで続く登山道

裏側に入れる滝(ガイランゲル・本人撮影)
滝の裏から

展望台からさらに登り、最後は滝のポイントへ向かいました。途中で雪のようなみぞれが降るほど天気が変わりやすく、すれ違ったのは数組だけの静かな道です。登山道の先は滝の裏まで入ることができ、自然の滝の裏に入ったのは初めてでした。これまで訪れた世界遺産の中でも、カッパドキアやアマルフィ海岸、メテオラより多く登った場所です。

フィヨルドごとに集落があり、船着き場を作りやすいことから、古くはバイキングの時代から人が暮らしてきたそうです。

世界遺産データ:ノルウェー西部のフィヨルド

ノルウェー西部のフィヨルド、ガイランゲルフィヨルドとネーロイフィヨルドは2005年に世界遺産に登録されました。2つのフィヨルドは120km離れていて、南のスタヴァンゲルから北東のオンダルスネスまで500km続くフィヨルド地形の一部です[1]。

登録
2005年
登録基準 (vii)(viii)
登録範囲
122,712 ha
うち海域 10,746 ha
岩壁の高さ
最大 1,400 m
ノルウェー海から
海面下
500 m
岩壁が続く深さ
フィヨルドの幅
250 m〜2.5 km
2つのフィヨルドの距離
120 km
文化の基準
  1. i
  2. ii
  3. iii
  4. iv
  5. v
  6. vi
自然の基準
  1. vii
  2. viii
  3. ix
  4. x
  • (vii)類まれな自然現象や、自然美・美的な重要性
  • (viii)地球の歴史の主要な段階を示す見本
登録基準10項目のうち、この遺産が認められた基準(ユネスコの基準の要約)[5]。

フィヨルドはノルウェー語に由来する言葉で、氷河に削られた谷が海に沈んでできた、高い崖に挟まれた細長く深い入り江を指します。2つのフィヨルドは世界でも有数の長さと深さを持ち、幅は250mから2.5km、結晶質の岩壁はノルウェー海から最大1,400mの高さにそびえ、海面下500mまで続きます。

ガイランゲルフィヨルド周辺の地形の3Dモデル(標高と水深の実データから作成)
ガイランゲルフィヨルド周辺、約23km×18kmの地形。陸の標高と海の水深の実測データに衛星画像を重ねた、縦横同じ縮尺のモデル[2][3][4]。
地形海縦横同じ縮尺
05001,0001,5001,377 m1,418 m水深 162 m北南0 km1 km2 km3 km4 km5 km6 km7 km
東経7.05度付近でガイランゲルフィヨルドを南北に横切る断面。海の幅は約940m、両岸の山は標高1,377mと1,418m、この地点の水深は162m[2][3]。
数値の表
北端からの距離(km)標高(m・海は負)
0.001,040
0.501,339
1.001,344
1.501,298
2.001,261
2.501,169
3.001,145
3.50270
4.00-118
4.50-123
5.00263
5.50621
6.001,012
6.501,286
7.001,326
7.501,385

切り立った岩壁には数多くの滝が流れ、森、氷河湖、氷河、山々へと続く景観は、地球上で最も景観の優れたフィヨルドの一つとされています。ノルウェー西海岸の約200のフィヨルドのうち、水力発電のダムなど人の活動の影響が最も少ないのがこの2つです。

ネーロイフィヨルド周辺の地形の3Dモデル(標高と水深の実データから作成)
付録:もう1つの構成資産、ネーロイフィヨルド周辺の約19km×18kmの地形(現地は未訪問)。制作方法はガイランゲルフィヨルドと同様[2][3][4]。

参考文献

ノルウェーの他の世界遺産

IkigAI・せかいのずかん
世界一周した人しか作れない
AIアプリを開発中
実際に訪れた約180件の世界遺産を素材に、世界を旅するノベル形式のゲームを開発しています。
無料で始める
→
← 世界遺産一覧トップへ戻る