ドロットニングホルムの王領地は、スウェーデンの首都ストックホルム郊外、メーラレン湖の島にある宮殿・宮廷劇場・中国離宮・庭園からなる王家の離宮で、今もスウェーデン王室の住まいになっている文化遺産です。ストックホルムの空港から直行し、宮殿と庭園、中国離宮を急ぎ足で回った記録を、動画・写真・解説付きでまとめています。
北欧のヴェルサイユ宮殿
島がたくさんあり、その間の水を眺めながら、世界有数ではと思うほどたくさんの橋を渡ってきました。ドロットニングホルムは首都ストックホルムから少し離れた郊外にあり、空港から直行して75分で来られました。
宮殿と宮廷劇場、中国離宮などからなり、ストックホルム中心部にも王宮がありますが、今の国王が住まいにしているのはこちらだそうです。王室がこちらに住まいを移したのは1981年です。
彫刻はギリシャ風やイタリア風に、フランスの要素も入っていて、ヨーロッパのあらゆる要素を詰め込んだ建築が評価され、登録基準(iv)で世界遺産になっています。北欧のヴェルサイユ宮殿と呼ばれているそうで、これまで見た宮殿の中でもトップレベルに派手だと感じました。
宮殿の内部と庭園
宮殿はヘドヴィグ・エレオノーラ王妃が建てた離宮で、ヴェルサイユ宮殿を参考にしています。バロック様式に、その後の増築でロココ様式が混ざっていて、豪華できらびやかで、集大成という感じがします。
カール10世グスタフのギャラリーには大きな絵が並び、風景画がこれまでで一番多い気がしました。のちのグスタフ3世の時代には、ロココ様式に古典様式を融合させた「グスタビアン様式」という名前がつくほど、美術の様式を1つ形づくっています。新旧のいいとこ取りの場所です。
宮殿の西側には、圧倒的なスケールで庭園が広がります。噴水も多く、イタリアのエステ家別荘を思い出しました。手本はフランスのヴェルサイユで、元をたどればそこもエステ家別荘を参考にしているので、本当にヨーロッパ中のいいとこ取りです。
中国離宮と宮廷劇場
中国離宮は、北欧にいるとは思えない東洋の雰囲気の建物です。18世紀ごろの建築で、まさか北欧にこんな建築様式があるとは思いませんでした。内部はロココ様式と東洋の要素を合わせたものだそうです。
数百年にわたるさまざまな建築のスタイルが詰まった場所でした。宮廷劇場は、急いでいたので中には入っていません。1泊2日のかなり詰めたスケジュールで、このあと首都ストックホルムへ向かいました。
世界遺産データ:ドロットニングホルムの王領地
ドロットニングホルムの王領地は1991年に世界遺産に登録されました。ストックホルム近郊のローヴェン島にあり、宮殿・宮廷劇場・中国離宮・カントン村・庭園などからなります。バロック期から今日まで夏の離宮として使われ、今もスウェーデン王室の住まいとして、創建当時の用途が受け継がれています[1]。
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- (iv)人類の歴史の重要な段階を示す建築・技術・景観の見本
宮殿は17世紀のイタリアとフランスの建築を強く参照し、内装は当時ヨーロッパ有数の強国だったスウェーデンの文化的・政治的な野心を映しています。18世紀スウェーデンの王の住まいの最良の例で、ヴェルサイユ宮殿が西・中央・北ヨーロッパの王宮建築に与えた影響を受け継ぐものと評価されています。
宮廷劇場は、当時の舞台装置が今も使われ、元の舞台背景が残る唯一の18世紀の劇場です。幕を上げたまま場面を素早く変えられる装置が完全な形で残っています。中国離宮は18世紀のヨーロッパとアジアの交流を象徴する建物で、庭園にはフランス式庭園、ロココ庭園、イギリス式の風景庭園が並んで残ります。